ソフトの開発を委託する時の注意点
開発管理の方法は最初に決めておきましょう
請負契約では、請負った会社は完成品を納品する責任だけがあって、業務を委託した側には開発実務を実施している請負側のエンジニアに対する指揮命令権は在りません。しかし、約束した期日に約束した完成品をちゃんと納品して貰わないといけないので、開発が順調に進んでいる事を常に確認しておく必要があります。普通は定期的に連絡会議を行って、開発プロジェクトの進捗状況や品質状況の確認をする事で、委託した作業の開発管理を行う事が多いですね。
どんな方法で、どんなタイミングで状況の確認をするのか、開発管理の方法については請負契約の要求項目として入れて起きて、実際の開発作業を始める最初の時点で業務の委託/受託の会社間で合意をしておく事が大切です。では、実際にどんな事を確認するのでしょうか? ここでも、設計からテスト実施までの業務を委託した事を例に、注意する点を紹介してきいます。
まずはどんな項目を管理の対象にするかを決めます、工程進捗を確認するなら、マイルストンの達成状況で見るのか、ガントチャートを使って計画日程と実績日程を比較して見るのか、具体的なツールも含めて決めておきます。それ以外にも、レビューの実施状況、レビューでの指摘件数、テスト項目数、テストの実施実績、バグの検出状況、バグの修正状況 などいろいろな監視項目がありますので、どれを監視してその結果を業務委託先と共有するのかを、まずは明確にします。
何を管理するのかが決まったら、次は管理の間隔です。毎日なのか週に1回なのか月に1回なのか、どれが正しいというのは在りません。開発プロジェクトの規模や開発期間によって最適な間隔が決まってきます。同時に、開発管理の方法も決めておきます。業務の委託/受託の両方のリーダクラスの人が一同に集まった会議をするのか、管理資料を共有して各々が個別に資料の内容を確認するのか、実施の方法にもいろいろと合って、組織によるやり方も違うので、まず最初に作業の仕方を決めておきます。
こうして見ていくと、開発管理についても結構いろいろな事を決めておかないと、実際の開発状況を把握する事が難しいという事が見えて来ると思います。
検収の条件は要求仕様書と同じく大切です
ソフトウエアの実装とテストが終わって、いよいよ完成したソフトウエアが納品されてきた時に、業務の委託先は何をする必要があるのでしょうか。開発業務を委託したソフトウエアが正しく完成している事を確認して、完成していれば代金を支払います。ここでの、完成している事の確認の方法が、一般に言われている検収です。 完成していると判断するための条件が検収条件で、これこれの条件を満たしていれば完成したと考えて代金を支払います、という意味ですね。
検収の方法には色々ありますが、基本はテストによる確認です。仕様に書かれている機能要件と非機能要件、その他にあるとすればあたりまえ品質が、確かに出来上がっているかどうか、テストの結果を見て判断していく事になります。テストは開発業務を委託した側が自社の受け入れ検査としてテストを実施する場合もあれば、開発業務を受託した側が実施したテスト結果を開発業務の委託元に開示して、そのテスト結果で判断する場合もあります。
いずれにしても、要求仕様に書かれている機能要件と非機能要件を、どんなテスト方向で確認したのかを、1つ1つ確認していく作業です。ですので、どんなテストを行うのか、というテスト設計が一番大切です。できる事なら、テスト設計については業務委託先で作成したテスト計画書やテスト項目表を、委託先が予めレビューしておくのが良いと思います。
ソフトウエアの 開発業務の委託 にはいろいろと注意する点があります
グータラ親父がソフトウエアの開発を他社に委託する時に気を付けていた事について、ざっと書き出してみましたが、結構いろいろな項目があります。概要だけは少しは判って頂けたかもしれませんが、各々の内容についてもう少し具体的に紹介した記事を、この後に少しづつ書いていく予定です。
とはいえ、他にも書きたい記事があるので何時になるのかまだ判らないのですが、時間を見つけて書き溜めていく予定です。記事が書けたら、この下に具体的な記事のリストが見えるようになりますので、興味のあるかたは参照ください。
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