マスクは洗って再利用もOK?
マスクが店頭から消えました
毎年2月事になると花粉症の季節が始まり、電車内でもマスクをした人が目立ってきます。この記事を書いている2020年の2月は、毎年の年中行事に加えて中国・武漢で流行っているコロナウイルスによる新型肺炎の影響で、さらにマスクの需要が増加してしまい、流通在庫も含めて無くなってしまいました。今では、薬局でもスーパーでもコンビニでも、不織布マスクは売り切れ状態ですし、ネットでは高値でのマスクの転売まで起きているありさまで、数週間はマスク不足狂騒曲が収まりそうにない状況ですが、暫くすればまた普通に戻るとは思います。
売ってないなら手持ちのマスクを再利用しますか
不織布マスクを洗って再利用する事については、ネット上でもいろいろな意見が出ています。基本的には使い捨てを想定して作られたマスクなので、衛生上もマスクとしての機能上も再利用は避けるべきです。でも、新しいマスクが手に入らない場合にはどうしょうか? マスクを使わないほうが良いのか、再利用でも良いのでマスクを使うたほうが良いのかどっちでしょう?
本来なら不織布マスクは使い捨てなので再利用は不可ですが、それでもマスクをしないよりは再利用品でもマスクをしていたほうが、ウイルス起因による肺炎やらインフルエンザの予防にも効果はあります。 なので、売っていなくて新しいマスクが手に入らないのならば、手持ちの使い捨てマスクを洗って再利用したほうが良いというのがグータラ親父の考えです。
じゃー不織布のマスクを洗ったらどうなるのだろう? とちょっと気になったので、試しに1日使った不織布マスクを洗ってみました。方法は簡単で、ぬるま湯に台所洗剤を溶かしてそれをお皿に入れマスクを10分程度付け置き荒いして、あとはぬるま湯で何度か濯ぐだけです。濯ぎ終えたら清潔なタオルに挟んで押して水分を取り、後は日陰で干して完成です。マスクの形を壊さないように、マスクの中の繊維を壊さないように手洗いで丁寧に扱います。
洗えばマスクの持つ不純物ろ過の能力は落ちます
不織布マスクはその中に微細な繊維を持っていて、ここで 0.1ミクロン単位の不純物をろ過しています。この微細は繊維は、ぬるま湯と台所洗剤で壊れてしまうので、洗うとマスクの持つ不純物のろ過能力は落ちます。それでも、グータラ親父は不純物のろ過能力が下がった事は大して気にしません。そもそも医療用のN95マスク程には肌への密着性能の無い普通の不織布マスクでは、不純物のろ過という性能はあまり効果が期待できません。なぜなら、マスクをした状態で息を吸い込めば、マスクを通した空気ようりも多くの空気が、マスクと肌の隙間から入ってくるからです。
マスクの隙間からどの程度の空気入ってきているのか実感してみたい人は、一度マスクをした状態で鼻の周りや頬の周りや顎の下を両手で押さえて、マスクの周辺を肌に密着させた状態で息を吸ってみて下さい。普通にマスクをしていた時よりも、息を吸い込むのに力が要る事に気づくと思います。この状態が、吸った息がマスクを通ってろ過されている状況です。マスクを通る事による空気の抵抗が、息を吸い込む力として感じている訳です。
両手を離していつもの様に呼吸すると、息を吸うのにそれほど力は要らない事に気づくでしょう。つまり、この普通の状態では、多くの空気がマスクと肌の間から口や鼻に流れているので、呼吸が楽にできているのです。それらの空気は当然、マスクを通っていないのでろ過されていません。 なにしろ相手は空気ですから、少しでも隙間があればその空気抵抗の少ないところから自由に出入りします。わざわざ空気抵抗の大きいマスク面なんて通りません。
こう考えると、使い捨ての不織布マスクを洗った事で不純物のろ過の能力が落ちたからといって、別に気にする事も無いだろう、とも考えられます。そもそも最初からマスクの不純物ろ過の能力は対して働いてないのですから。。。
それでもマスクはインフルエンザやコロナウイルス対策に有効です
それではマスクはインフルエンザやコロナウイルスによる肺炎の予防に役に立たないのか? という事については色々な視点での説がありますが、グータラ親父はマスクは多いに役に立っていると思います。
なので、もしも使い捨ての不織布マスクの手持ちが無くなったら、洗って再利用したマスクを使います。マスクの不純物ろ過の能力にかんしてはあまり効果が無いと考えているのに、なぜインフルエンザやコロナウイルス対策に効果があると考えるのでしょうか? それは、「風もインフルエンザも、吸い込んだ息からの感染よりも自分の指先についたウイルスからの感染のほうが可能性が高い」と考えているからです。
ウイルス性のインフルエンザや肺炎等の感染はウイルスが人の粘膜から体内に入る事でおきます。人の手や顔などの皮膚は、少々ウイルスが付着しても皮膚の持つ高い防衛力のおかげでウイルスは体の中には入ってこれません。ですので、ウイルス性のインフルエンザや肺炎等の予防としては、粘膜で出来ている口や鼻や目にウイルスが付かないようにする必要があります。
口や鼻の粘膜にウイルスが付くのはどんな時かというと、呼吸により空気の中に浮遊しているウイルスを吸い込んだ時か、自分の指で口や鼻を触った時に指先に付いていたウイルスが粘膜の近くにくっついた時です。
ウイルスが入ってくる危険性は指先経由のほうが多いです
ウイルスが空気中を漂っているのは、近くにそのウイルスを持っている人が居て、その人がクシャミや咳をした時です。この時には周囲数mに渡ってウイルスが散らばります。でも、会議室のような密閉空間でなければ、ウイルスは風邪に流されて拡散して無くなってしまいます。つまり、密閉空間でなければ空気感染や飛沫感染の可能性は割と下がります。
一方で、ウイルスを持っている人が触ったドアノブやつり革に付いたウイルスは、空気の拡散のように拡散されて無くなる事もなく、寿命が来るまではそこに付着しています。そしてそのドアノブやつり革を持つと、当然ウイルスは自分の手のひらや指に付着してしまい、その指で自分の口や鼻の周りを触ったり目の近くを触ったりすると、口や鼻や目の粘膜の近くにウイルスが付着して、ウイルスが体の中に入ってくる可能性が一気に高まります。
こうしてみてくると、ウイルス性のインフルエンザや風邪は、マスクで鼻や口から吸いこむ空気に含まれるウイルスから感染するよりも、ドアノブやつり革に付いたウイルスが自分の指先を経由して口や鼻の粘膜について、そこから感染する事のほうが多いのではないかと思えてきます。ですので、お医者さんもインフルエンザやウイルス性の風邪の予防には、外から帰った時の手洗いが一番効果的で、室内でも30分に1回は手を洗いましょうと推奨しているのだと思います。
マスクしてると自分の指で口や鼻を触らなくなります
もちろん、こまめな手洗や消毒が一番効果があるのですが、実はマスクをしていると自分の指先で自分の口や鼻を触る事をかなり防げますね。この効果だけでも、口や鼻の粘膜へのウイルスの付着を妨げる効果がとても大きいとグータラ親父は思います。なので、例え不純物の除去能力が低下したとしても、手持ちのマスクが無ければ洗った再利用品でも良いのでマスクを付けるほうが良いと思っています。
まあ、実際にどんな時にインフルエンザにかかって、どんな時には掛からなかったか、という検証が出来ているわけでは無いのであくまでも推測ですが、推測であっても自分が信じているならば、それでいーのではないでしょうか。 どんな事を信じてどんな対策を取ろうが、要するにインフルエンザ等の病気にかからなければその結果が一番ですので。
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